インターネットの発展とそれに伴うコミュニケーションの拡大で、オンラインの児童虐待的なコンテンツは増加している。技術発達による問題は技術で解決するとして、AIによる取り組みも始まっている。
米メディアAI Tech Reporterによれば、Googleは児童虐待の発見を支援するニューラルネットワークを利用した新しいツールキットを公開したという。膨大な作業量のために人手で行うのは困難な、グラフィックからの児童虐待の拾い上げについて、その効率を飛躍的に高めたとのこと。既に虐待と認識されているものと同等かを調べる従来の方法とは異なり、虐待の特徴をAIが独自に認識できるという。
医療が虐待に果たすべき役割も大きく、早期発見と介入が重要となるが、社会的な扱いの難しさも事実である。南アフリカのメディアAll Africaは、恥ずかしさや社会的・文化的タブーなどから、人同士で虐待を解決する難しさを解説する。その解決策のひとつとして、rAInbowというFacebook MessengerによるAIチャットボットが、家庭内暴力など、本人も無自覚なことさえある潜在的虐待の発見に効果を発揮したと紹介している。