デジタル病理ソフトウェアで知られる米Prosciaは、AIを利用した病理診断アプリケーションをリリースした。核となるアルゴリズム「DreamAI」は、患者の皮膚生検組織から皮膚疾患における詳細なタイプ分類を行うことを実現している。
Medical Design & Outsourcingの報道によると、DreamAIはフロリダ大学やトーマスジェファーソン大学病院など多施設における妥当性検証を通し、2万例におよぶ生検組織の解析で有効な成果を示したという。Prosciaは現在、DreamAIが臨床診断に実利用されることを目指し、FDAの承認取得に取り掛かっている。
病理領域は伝統的に人的作業に依存する部分が多く、国・地域を問わず、人材不足と高コストが依然として大きな問題となっていた。AI導入による一連の作業効率化とヒューマンエラーの回避は、ヘルスケア全体にとっての多大なメリットを示唆している。