デジタル治療のグローバルリーダーであるBiofourmisは16日、製薬大手の武田薬品から、ロサンゼルスを拠点に腫瘍学領域に注力するGaido Healthを買収することを公表した。
Biofourmisによると、Gaido Healthのデジタル治療ソリューションを活用し、分断されたがん治療のパスウェイを改善することを目指すという。具体的にはBiofourmisのBiovitalsプラットフォームと組み合わせることで、ウェアラブルバイオセンサーを利用した患者の継続的リモートモニタリングによって、合併症発現の初期徴候を捉える。また、がん患者がある程度症状を自己管理できるようにすることで、生活の質向上も同時に実現するとのこと。
合併症の初期徴候を検出、早期に医師に通知する同システムによって、化学療法を受けている患者の約3割が「再入院する」か「救急部門への受診を要する」現状を大きく改善する可能性がある。Biofourmis CEOのKuldeep Singh Rajput氏は、患者個人のベネフィットに加え、コスト削減を介した医療経済的な最適化に資する可能性も強調する。
過去記事: Biofourmis CEO独占インタビュー