COVID-19の流行下では多くの体温測定装置が市場に出回った。迅速に多人数の発熱スクリーニングを行うひとつの形として、ヘルメット型の発熱者監視装置(参照画像)が好評を得ている。
製品を提供する中国 KC Wearable社のニュースリリースによると、スマートヘルメット KC N901は警察・空港・病院など様々なシチュエーションで監視員が装着し、ヘッドセットに搭載された赤外線カメラからリアルタイムで周囲の人の体温を測定するもの。約2メートルの距離から誤差0.3℃以内の精度で同時に最大13人、1分間に200人の体温スキャンが可能という。
スマートヘルメットには顔認識やナンバープレート認識を活用できるAIも搭載されており、データベースとの照合も可能である。付属のスマートウォッチからヘルメットのすべての機能を操作する。中国・イタリア・オランダ・ドバイで運用されており、直近では南アフリカでの導入も報告された。感染の流行を制御する第一歩として、非接触型の高パフォーマンス体温測定装置に対する大きな需要は今後も続くと考えられる。