米Synopsysは今週、同社が誇る3D画像処理ソフトウェアであるSimplewareについて、心臓セグメンテーション機能を含む最新バージョンのリリースを明らかにした。
SimplewareはMRIやCTをはじめとする医療画像から、選択領域を3Dモデルに変換できるAIソフトウェアとして知られる。Synopsysの公表によると、新たに追加されるAS Cardioモジュールによって、心臓の構造である心房や心室、主要な血管系である大動脈や肺動脈などを自動識別し、モデル上に可視化できる。
断層写真は画像診断の根幹を成すものとして長く重用されてきたが、近年における画像処理技術の飛躍的向上によって、3D画像を含む多様な視覚表現が臨床現場に持ち込まれている。立体構造を捉えやすくする画像処理技術は、外科医による術前評価など新たな医学的価値を付与するものとして期待が大きい。