イスラエルの医療AIスタートアップであるAgamonは、独自のAIソフトウェアによって医療文書を構造化データに置き換えることで、容易なレポート解析の実現を目指している。
イスラエルのニュースメディア NoCamelsの報道によると、Agamonは先週、MMC Venturesが主導する同社のシードラウンドにて300万ドルの資金調達を行ったという。AgamonのAIソフトウェアは、高度な自然言語処理技術により、医療者が自由記述した医療文書を構造化データに置き換えることができ、データベースに自動蓄積することで患者の適切なフォローアップに繋げられるという。この技術は既に、米国・イスラエル・英国の複数の病院で実臨床利用されている。
今回の調達資金によってAgamonは、サービスのグローバル展開を加速させるとともに、更なるAIアルゴリズムのトレーニングを通した臨床スペクトルの拡張を狙うという。同社CEOのMichal Meiri氏は「臨床ワークフローにおいて自由記述欄は非常に効果的だが、作成後にコンピュータを用いた治療効果判定や経過フォローアップの自動化を行うことは非常に難しい。我々のAIソリューションにより、正確かつ迅速に臨床レポートを読み取ることができる」と自信を示す。
日本において同等の技術開発を進めるTXP Medicalへの取材記事も参照頂きたい。