医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例医療系AIスタートアップ・ベンチャー企業の動向HandsFree Health - バーチャルヘルスアシスタント「WellBe」を全米展開へ

HandsFree Health – バーチャルヘルスアシスタント「WellBe」を全米展開へ

米ペンシルベニア州ウェインに本拠を置くHandsFree Healthは、音声認識に対応したバーチャルヘルスアシスタントプラットフォームの開発と、そのスマートスピーカーである「WellBe」で知られる。同社はこのほど、世界最大のスーパーマーケットチェーンであるウォルマートとの提携を公表し、大規模な販路の拡大を実現している。

HandsFree Healthが29日公表したところによると、今後WellBeはウォルマートのインターネット通販サイトを介した全米展開が行われるという。WellBeは家庭での健康支援を提供するヘルススマートスピーカーで、処方箋受け取りや外来予約のリマインダーだけでなく、ヘルストラッカーによる個人健康状態の把握や情報提供、介護者への通知、地元医療機関の紹介なども行うことができる。独自システムにより、米国内のどこからでも安全にセットアップ・アクセスが可能であり、各家庭の状況に合わせてパーソナライズされた健康支援環境を提供する。

Alliance of Community Health Plansの調査によると、新型コロナウイルス感染症の脅威により、70%以上の個人が「パンデミックは健康に何らかの影響をもたらした」と自覚するなど、これまでにない健康意識と危機意識の高まりが示唆されている。遠隔診療プラットフォームのプロバイダーは軒並み企業価値を高め、医療は在宅環境へと急速にシフトしつつあるなか、HandsFree Healthはバーチャルヘルスアシスタントの主導権獲得に向け、確かな歩みを刻んでいる。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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