米サンフランシスコに本拠を置くAI Health社は、AIとIoTに基づくシンプルで費用対効果の高いヘルスケアソリューションの提供を行っている。同社はこのほど、糖尿病治療と管理に向けたAIシステム構築を目指し、グアム島における大規模な研究計画の開始を明らかにした。
AI Health社による21日付けプレスリリースによると、グアム在住の患者、現地病院やクリニック、検査機関、保険会社と連携し、あらゆるヘルスデータをAIプラットフォームに集約するという。これにより慢性疾患、特に糖尿病発症に関わるリスク因子の特定と治療における新しい洞察を得ることを主要な目的とする。研究を主導するのは関連領域の著名医師・研究者らで、糖尿病テクノロジーのパイオニアであるDavid C. Klonoff氏や、糖尿病の最適化治療で知られるFrancisco J. Pasquel氏らが含まれる。
米疾病予防管理センター(CDC)の推計によると、グアムにおける糖尿病有病率は米国のほとんどの地域よりも高く、チャモロ人の血を引く成人では18.9%と6人に1人が糖尿病に罹患する。Klonoff氏は「グアムは、非常に大きな代表サンプルを提供してくれるだけでなく、民族の多様性、ほとんどの慢性疾患の存在、そして洗練された医療コミュニティがある。また、島が小さいので、管理された効率的な研究を行うことができ、医療エコシステムにおける主要なステークホルダーの多くに直接関与することができる」と地の利を生かした研究計画に期待感を示している。
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