英Babylon Health 電話で健康相談の可能なAIを実用化

英Babylon Healthは、電話口でAIが健康相談を行うシステムを実用化し、話題を呼んでいる。このシステムでは、体調不良を自覚している患者がAIの質問に答えていくことで、想定される診断名とその緊急度合いを知ることができ、特に軽症患者が実際にクリニックを訪問する手間を省くことができる。

MIT Technology Reviewによると、現時点でこのシステムが与えるものは「アドバイス」であって、人間の医療関係者にセカンドオピニオンをもらうことが推奨されているという。Babylon Healthの創設者Ali Parsa氏は、「今後、世界中の人がアクセスできる安価な医療サービスの提供を目指したい。そのためには、医師に相談に行く必要性自体を小さくすることが必要だ」としているという。

英国の国民保健サービス(NHS)のもとでは、体調不良の患者が予約を経て実際に医師に会うことができるまでに、平均で2~3週間程度を要する現状がある。気軽な健康相談先が無いために、深刻な症状が見逃されるケースも後を絶たない。英メディアdigital healthは、Babylon HealthのAIは一般診療医(GP)試験の合格平均点を大きく上回っており、現時点で十分な診断能力を備えているとも指摘し、新しいヘルスケアの今後に期待が集まっている。

The Medical AI Times
The Medical AI Times
医療分野に特化した海外AIに関するニュースを提供しております。
RELATED ARTICLES

最新記事

注目の記事