テンセントと北京大学 心電図にAI分析を用いる

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中国のAI企業テンセントは、北京大学病院と連携し、心電図の分析にAI技術を応用する試みがあることを発表した。心電図を通して得られる大量のデータを、AIがより正確に、俯瞰的に分析することで、医療のさらなる進歩が期待できると、テンセント医療AI実験室の責任者範偉(ファン・ウェイ)は述べている。

中国のITメディア36Krは、AI分析を心電図に用いることで、主に4つのメリットが考えられると報じている。1、医師の負担の軽減。AIが心電図の結果を記録し、異常時には告知してくれるので、医師や看護師の仕事量が減る。2、患者の負担を軽減。大きな病院であればあるほど、診察するのに時間がかかるが、AIを用いることで患者の時間と労力が減る。3、誤診のリスクの減少。医者も人間なので、疲れたときや忙しいときに誤診のリスクはどうしても存在するが、AIはそれを防ぐことができる。4、今後の予測が可能。患者の今までのデータを分析することにより、心臓に異変が起こりうるタイミングや確率をAIが提示でき、問題の早期発見が可能となる。

高度経済発展を背景に、中国では健康を意識する国民が増加し始めている。これに伴い、心電図を用いる病院や患者は、今後も増え続ける見込みだ。中国心臓学会の統計によると、中国で心電図に精通している医者は約3.6万人いるのに対して、心電図を取る必要のある患者は年間約2.5億人にも達し、1人の医師は年間7000人の心電図を診察する計算だ。心電図を正確に読み取るために、看護師や医師は3ヶ月間のトレーニングを要するが、AIは即座に実用できるのも、魅力の一つだろう。