韓国の厚生労働大臣は、10日、ビックデータやAIの技術を存分に使っていく「ヘルスケア産業先進国」としての基本方針を打ち立てた。また、バイオテクノロジーと、医療分野におけるハブとなることも目指していくという。ヘルスケア業界は、現在、韓国で最も勢いがあり、世界を見渡しても急速に成長している分野だ。
韓国メディアYONHAP NEWS AGENCYによると、韓国厚生労働大臣は、「ヘルスケア産業は、第4次産業革命に伴う新技術やサービスの興隆によって、かつてないほど大きな変化を経験している。我が国は今後、薬品、医療機器、また化粧品分野における研究開発費(R&D)を拡大させ、2020年には94万の雇用を新たに創出する」と語ったという。
またKorean Buomedical Reviewの報道によると、韓国政府はヘルスケア産業を推進するために、技術を有する地元企業と地域の病院が共同で研究を行う場所として「フィールドラボ」を設立する。これにより、オープンイノベーション(開かれた技術革新)をさらに加速していきたい考えだ。これらの動きには、政府主導の需要喚起や規制緩和などが不可欠であるため、今後に注目が集まっている。