米国食品医薬品局(FDA)が人工知能の分野に足を踏み入れた。独自のフレームワークでAIの安全性を確保すると同時に、企業のデジタルヘルス開発促進についても計画を持っているようだ。
FierceHealthcareによると、FDAはヘルスケアにおけるテクノロジー開発のためのパイロットモデルツールをリリースしたという。AIとマシンラーニング技術が急速に進歩する中、医療業界においても、その実用化に際して安全性の確認が急務だという考えだ。この新しいツールにより、FDAは今年上半期にAIアプリケーションの安全性テストを開始する予定で、3月8日までこの計画に関するパブリックコメントを収集するという。FDAはまた、新薬を例外的に早く市場投入することを目的とした新しいツールも導入する考えで、2月7日に、開発者コミュニティの質問に答えるためのユーザーセッションを開催する予定だ。
Pharmaphorumが報じたところでは、FDAは企業のデジタルヘルス製品やツール開発を促進すべく、事前認証を中心としたフレームワークも導入している。これにより、企業は迅速にソフトウエア等の開発に取り組むことができるようになったという。FDAのコミッショナーであるScott Gottliebは、自社サイトへの投稿で「革命の約束」と銘打ち、AIソフトが潜在的な脳卒中を医師へ警告したり、スマートウォッチが心房細動を識別したりする技術を奨励している。