AI技術の発達により、医学研究の高速化が可能になりつつある今、これまでは大手企業の独壇場だったヘルスケア業界にも、新技術を導入したスタートアップが参入してくることが増えてきた。IT情報サイトMachineDsignは、これらのスタートアップの実績をまとめ、考察を加えた記事を公開した。
MachineDesignによると、ヘルスケア業界において、AI技術を利用したスタートアップの業績は、2013年からの5年間で約4億7000万(430万ドル)も上昇したという。この数字はほかのどの業界の成長をも上回るもので、研究の大幅な加速を示している。こうした成長の背景にあるのは、大量の情報を扱うことができる機械学習プラットフォームの普及である。独自のAI技術によって研究を行う企業・大学が多い一方で、近年ではフリーランスの研究者へ向けたプラットフォームも多く公開されており、至る所でAIによる新たな研究法の確立が模索されている。
ReportLinkerによると、AIヘルスケア業界は、2025年までに50.2%の成長が予測されているという。これは、将来AIによってさらに複雑な処理が可能になり、研究コストを大きく削減できるようになるという予測に基づくものであるが、これまでの成長率を前提にして考えれば、実現する可能性は十分大きいと言えるだろう。