ワクチン接種は医学史上、個人の健康と公衆衛生の向上に圧倒的な貢献をしてきた。しかし近年、脆弱な科学的根拠でワクチン接種に反対し、人々に接種をためらわせる、反ワクチン運動(通称anti-vax)が盛んである。世界保健機関WHOも反ワクチン運動を2019年の健康への最大の脅威として対抗措置を強めている。
tubefilterによると、Instagramは新しいAI技術により反ワクチン運動コンテンツを取り締まるポップアップの実装を計画しているという。ユーザーが反ワクチン関連の用語を検索した際などにAIがフラグを立て、ポップアップで警告するような機能が予想される。BuzzFeedによると、既に#VaccinesCauseAIDS(ワクチンがエイズの原因)のような悪質なハッシュタグはブロックされている。反ワクチンのすべての投稿を取り締まる考えではなく、科学的に検証可能な情報は尊重しながらも、陰謀論的な情報の拡散を制限したいとの考えだ。
反ワクチン運動の取り締まりを目指すプラットフォームはInstagramに限らない。YouTubeは反ワクチン動画の非音声化を発表しており、AmazonはPrime Videoからすべての反ワクチンドキュメンタリーを削除、Twitterも追従する動きを見せている。