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Instagram インスタグラム – 反ワクチン運動を取り締まるAI搭載ポップアップの実装を計画

ワクチン接種は医学史上、個人の健康と公衆衛生の向上に圧倒的な貢献をしてきた。しかし近年、脆弱な科学的根拠でワクチン接種に反対し、人々に接種をためらわせる、反ワクチン運動(通称anti-vax)が盛んである。世界保健機関WHOも反ワクチン運動を2019年の健康への最大の脅威として対抗措置を強めている。

tubefilterによると、Instagramは新しいAI技術により反ワクチン運動コンテンツを取り締まるポップアップの実装を計画しているという。ユーザーが反ワクチン関連の用語を検索した際などにAIがフラグを立て、ポップアップで警告するような機能が予想される。BuzzFeedによると、既に#VaccinesCauseAIDS(ワクチンがエイズの原因)のような悪質なハッシュタグはブロックされている。反ワクチンのすべての投稿を取り締まる考えではなく、科学的に検証可能な情報は尊重しながらも、陰謀論的な情報の拡散を制限したいとの考えだ。

反ワクチン運動の取り締まりを目指すプラットフォームはInstagramに限らない。YouTubeは反ワクチン動画の非音声化を発表しており、AmazonはPrime Videoからすべての反ワクチンドキュメンタリーを削除、Twitterも追従する動きを見せている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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