米国 Invistics社 – 機械学習で院内の医薬品窃盗を追跡するソフトウェア

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医療関係者による病院内からの医薬品の窃盗は、転売・乱用など目的は様々だが少なからず発生する。しかもその一部には発覚しないものや報告されない潜在的なケースが一定数あり、持ち出された医薬品から重大な事件につながることもある。これまで見つけにくかった医薬品窃盗を、機械学習によって効果的に追跡・検出するソフトウェアを紹介する。

AI in Healthcareの報道によると、米国Invisitics社の医薬品在庫管理システムは機械学習を応用し、窃盗のリスクが高い医療関係者の行動パターンにフラグを立てて検出するという。アメリカ麻薬取締局(DEA)に準拠した初めてのソフトウェアであり、アメリカ国立衛生研究所(NIH)によってサポートされ、あらゆる電子カルテや自動調剤システムと連動するとのことである。

Invistics社のプレスリリースで、CEOのTom Knight氏は「医療関係者の約10%が医薬品を盗み、その多くは報告されていない」と語っている。システムの真の陽性率は90%を超えると同社は発表しており、従来では検出が難しかった医薬品の盗難を追跡し、今後も多くのシステムと連携することでさらにデータを集積して精度を高めるとしている。

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TOKYO analytica
TOKYO analyticaは、データサイエンスと臨床医学への深い造詣を武器とし、健康に関するあらゆるモノ・コトのエビデンス構築・普及をお手伝いするメディカルコンサルティングプロジェクトです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。専門はメディカルデータサイエンス。ロンドンでのベンチャーエンジニアを経て、英国内の大学で医療データベース研究に従事。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。