音を信号変換するマイクロフォンにより、人が座っているのか立っているのか、あるいは転んでいるのかを識別できるAI技術が開発された。入院患者の転倒予防に役立つ可能性があり、新しい技術には医療現場からの注目も集まる。
Natureに公開された記事によると、中国の武漢理工大学(Wuhan University of Technology)などの共同研究チームは、人間の可聴域を超えた周波数帯を持つ音波を捉え、周辺環境による反射音から室内の活動状況を知ることのできるAI技術を開発したという。
ビデオによるモニタリングは患者の様子を最も正確に把握することができるが、プライバシーの著しい喪失が問題ともなる。今回紹介された技術は、プライバシーと患者の安全性を共存させ得る技術として、今後の展開への期待も大きい。