AI画像診断ツールの開発競争で存在感を強めるイスラエルのスタートアップ2社、Aidoc(過去記事)とZebra Medical Vision(過去記事)は当メディアでも繰り返し紹介してきた。FDA(アメリカ食品医薬品局)からの認証ペースを早め、先頭集団を走る2社は、2019年6月にも続々と認可を受けている。
mobi health newsの報道によると、今回Aidocは『頸椎骨折』に関して、一方Zebraは『脳出血』でFDA認証を受けた。2社の製品は、①核となるソフトウェアが院内の業務の流れに組み込まれる利便性、②対象となる病気の追加、あるいはオールインワンとしてパッケージ購入できる拡張性や自由度、以上の点で定評がある。
AI画像診断ツールは、ひとつの疾患をゴールに設定する時期を過ぎ、製品の実用性・拡張性・アップデートの速度が重視されてきている。一方で、FDAが認める製品の安全性とは別に、AI技術が真の意味で医療に貢献するかどうか、妥当性の検証など課題は山積みである。それに対して業界全体が真摯に取り組む姿勢も遅れをとってはいけないだろう。