IBM Study – ヘルスケアデータ漏洩は莫大なコスト負担に

ヘルスケアデータは高度の個人情報として、その取り扱いには最大限の配慮がなされている。IBMによる研究報告では、そういったヘルスケアデータの漏洩に伴うコスト負担はその原因に関わらず、1回あたり平均392万ドル(約4億2千万円)にもなることを明らかにした。

IBM News Roomの報道によると、IBM Securityの年次報告では、この5年間にヘルスケアデータ漏洩に伴うコスト負担は12%の増加となり、結果として1回漏洩あたり平均で392万ドルに及ぶという。近年、漏洩後の経済的影響は複数年に渡って続く傾向となっており、これには「関連法規制の強化」や「悪意あるサイバーアタックのプロセスの複雑化」と完全解決の長期化が背景にある。

医療AIの急速な発達は、良質なヘルスケアデータベース構築の必要性をこれまでになく高めている。医療AI開発を進める企業群にとって、このような大規模で質の高いデータの保有はまさに金脈とも言える一方、その管理には巨大なリスクが潜むことを示唆している。

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TOKYO analytica
TOKYO analyticaは、データサイエンスと臨床医学への深い造詣を武器とし、健康に関するあらゆるモノ・コトのエビデンス構築・普及をお手伝いするメディカルコンサルティングプロジェクトです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。専門はメディカルデータサイエンス。ロンドンでのベンチャーエンジニアを経て、英国内の大学で医療データベース研究に従事。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。