昨今あらゆる領域でのAI開発と利用が進み、市民からの注目も大きくなっている。そういったなか、「AIに対する信頼を強化するものが何であるか」を正しく捉え、技術の健全発展を狙う取り組みも始まった。
ドイツ連邦議会が定める人工知能研究委員会(AI委員会)は10日、経済や科学領域の専門家、民間団体の有識者に対し、AIに関する懇談会への参加を呼びかける声明を発表した。同委員会は特に、技術の信頼性と透明性・医療データを含む個人情報・データ保護に強い関心を持ち、これらに対するコメントをステークホルダーが自由に投稿できるウェブサイトを用意している。
AIのブラックボックス問題や元データ特性によるバイアスの内在など、技術そのものへの疑問視・危険視も根強く残る。これらを克服することは、先端技術の健全発展には不可欠と言え、各国政府レベルが主導する取り組みも今後増えていくことが予想される。