世界の注目を集める台湾発「次世代型AI体温測定器」

台湾政府が後援する医学研究機関・National Health Research Institutes(NHRI)は、AI技術を利用した次世代型体温測定器を開発した。エラーの少なさとコスト面の優位性から、東南アジアを中心に世界各国からの熱い視線を集めている。

Taiwan Newsが20日報じたところによると、熱センサーデバイスにリアルタイム画像解析AIを搭載することでこの次世代型体温測定器を実現したという。デバイスは通行人の体温を瞬時に計測することができるが、測定対象者が手に持つホットコーヒーや冷たいオレンジジュースなどによるエラーを著しく減少させている。従来品であれば熱や冷気の放射干渉によって測定が不安定となる状況であっても、AIによる顔認識が温度測定領域を正確に限定することができる。

NHRIのLiao Lun-de氏によると、オープンスペースでの検証において満足な結果が得られていること、またマスク・眼鏡・帽子などは測定値に影響を与えないことを明らかにしている。1ユニットあたり6,653米ドルと、競合他製品と比較しても十分な競争力を持つ価格設定であること、COVID-19の感染拡大に伴う需要増などから、今後の急速な普及が期待されている。

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TOKYO analytica
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。