トルコ COVID-19向け医療機器の輸出規制を緩和

トルコ貿易省は、COVID-19の治療に利用される医療機器の海外輸出に関し、その制限と事前許可申請を一時的に撤廃することを公表した。これは国内での機器需要の低下を受け、他国の支援に結び付けたい政府の意図を示したもの。

The Seattle Timesの報じたところによると、先週トルコの官報によって輸出制限の撤廃が公表されたという。対象となるのは人工呼吸器や挿管チューブ、ICUモニター類など重篤化患者の管理に用いられる医療機器群となる。また、エタノールやオキシドールなどの消毒液類の輸出制限も解除としている。

トルコ政府は個人の追跡と部分的なロックダウンによって、新規感染患者の抑制に成功しているという。同国はパンデミックの最中にあっても、米国を含む55カ国への物資提供を続けてきたことが知られている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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