AIによる糖尿病性網膜症スクリーニングシステムで知られるEyenukは、眼鏡の小売業者であるDevlyn Opticalと協同し、市民に向けた大規模なスクリーニングサービスの計画を公表した。Devlyn Opticalは、米国・メキシコ・グアテマラ・エルサルバドルなどに1,000を超える店舗を持つ。
Eyenukの公表によると、米ロサンゼルスで試験導入されるのは同社のEyeScreenシステムで、AIによる自動検出と専門医による遠隔診断を同時に行うことができる。ICD-10準拠のレポートが高速生成されるほか、AIと医師の診断に差異が生まれた場合は、別の専門医が追加の評価を加えることでそのスクリーニング精度を高める。
米国では3000万人以上が糖尿病に罹患しており、そのうち4人に1人が糖尿病性網膜症を発症するなど、米国における主要な失明原因のひとつとなっている。糖尿病性網膜症には種々の治療法が存在するが、より早期の発見と介入に成功するほど視覚予後は良好となるため、医療機関外でのスクリーニング機会が増すことには大きな意味がある。