米国におけるCOVID-19のワクチン承認以降、医療機関への電話問い合わせは500%を超えるなど、患者サポート業務にも多大な負荷を生じている。ヘルスケアAIスタートアップであるHyroは、COVID-19ワクチンに関わる問い合わせ対応のバーチャルアシスタントを開発し、米国内医療機関への配置を進めている。
Hyroのプレスリリースによると、同社の会話型AIソリューションは、COVID-19ワクチン接種の適格性や副作用リスク、種々の懸念事項に応答できるほか、予約の自動化も実現しているという。医療機関への問い合わせ急増は絶対的な人的リソース不足を生み、電話窓口においては長い保留時間が市民のフラストレーションを高めている。結果として、必要なワクチン接種が回避される事象も確認されており、事態の改善は急務であったとのこと。
Hyroのバーチャルアシスタントはタイムリーな問い合わせ対応を可能とすることで、必要な情報が得られない患者数をこれまでの65%削減できることを謳っている。感染症拡大防止の観点からは速やかな集団免疫の獲得が望まれており、ワクチン接種の推進を助ける鍵となるか、大きな注目を集めている。