医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例ICU患者の循環動態不安定予測AIにFDA承認 - CLEW Medical社「CLEWICU」

ICU患者の循環動態不安定予測AIにFDA承認 – CLEW Medical社「CLEWICU」

集中治療室(ICU)での患者の重篤化を予測するAIシステムは、COVID-19重症患者管理への需要で開発がさらに加速された側面がある。イスラエル拠点のCLEW Medical社のAIモデル「CLEWICU」の呼吸状態悪化予測に対し、2020年6月にFDAから緊急使用許可(EUA: Emergency Use Authorization)が与えられたことは以前に紹介した(過去記事2020/05/29)。

CLEW Medicalの3日付プレスリリースによると、前年のEUAに引き続き、CLEWICUの「成人患者における循環動態不安定を予測する機能」に対してFDA 510(k)クリアランスが与えられたことを発表している。システムは臨床症状の悪化を8時間前までに通知し、ICUの患者管理を最適化する。

同システムは、ICU患者への早期介入は当然のこと、これまで臨床現場の課題と繰り返し伝えられてきたアラーム疲労(過去記事2019/08/16)(過去記事2020/02/14)に対する軽減効果も期待されている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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