スコットランド・エジンバラに本拠を置くヘリオットワット大学は、ロボット工学とAIに関する新しい研究施設の建造を開始した。エジンバラと南東スコットランドの都市地域協定の一環となるプロジェクトで、英国政府から2100万ポンド、スコットランド政府から140万ポンドの支援を受けてオープンを目指す。
ヘリオットワット大学が4日明らかにしたところによると、National Robotarium(国立ロボタリウム)と名付けられたこの研究拠点は、2022年春の稼働開始を目指すという。センターで取り扱う主要分野にはヘルスケアや環境、エネルギー、製造、農業、生活支援などが含まれ、多領域の研究者による横断的コラボレーションが推進される。また、プロジェクトの大きな特徴の一つとして「起業家精神を醸成すること」があり、技術シーズのプロダクト化も積極的に手掛けることとなる。
さらに、インテリジェント・ファサードによって、太陽熱を取り込むことで冬の暖房効率を高めたり、太陽光発電システムや持続可能な都市排水システムを備えるなど、建物自体がエコロジカルデザインともなる。国立ロボタリウムで取り扱う研究プロジェクトは既にその一部が公開されており、英国で最も先駆的な研究拠点として大きな注目を集めている。