英Exscientia – BMSとの12億ドルに及ぶAI創薬契約に署名

AI創薬のトップリーダーに数えられる英Exscientiaはこのほど、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)との12億ドル(約1300億円)を超えるAI創薬契約を締結した。このコラボレーションにより、腫瘍学・免疫学等の領域における小分子治療薬候補の発見を加速させる。

Exscientiaが19日明らかにしたところによると、同社はプロジェクトに要するAI設計と実験作業を担当することになり、候補分子はExscientiaが誇るAI駆動創薬プラットフォームを活用して設計される。同社CEOのAndrew Hopkins氏は「BMSのような経験豊富な組織と協調し、患者に最適な医薬品を開発できることを嬉しく思う」と述べている。

Exscientiaは17日、大日本住友製薬との共同研究によって開発した「DSP-0038」(アルツハイマー病に伴う精神症状の改善を狙うもの)が、米国において第1相臨床試験に入ることを公表するなど、AI創薬の担い手としての立場を揺るぎないものにしている。同社は現在、自社または共同によって12を超える新薬の開発に取り組んでいる。

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The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て、SBI大学院大学客員准教授、東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。