Googleアシスタントは薬品名をより正確に理解する

一般的に普及しているバーチャルアシスタント3種について(Amazon Alexa, Google アシスタント, Apple Siri)、薬品名の理解を比較した研究成果がこのほど、Frontiers in Digital Healthから公表された。本研究は2019年調査のフォローアップとなる。

研究論文によると、米国で最も調剤される医薬品上位50種について、その一般名と商品名の識別をバーチャルアシスタント間で比較したという。2019年時に用いた録音音声を再利用したもので、46人の参加者によって英語での調査を行った。Google アシスタントは商品名(86.0%)と一般名(84.3%)の両方で最高精度を達成し、続いてApple Siri(それぞれ78.4%, 75.0%)、Amazon Alexa(64.2%, 66.7%)となった。

これらの調査結果は2019年時点のもとのほぼ同じ傾向を示しているが、2年間にAmazon AlexaとApple Siriのパフォーマンスが10~24%と大幅に改善していることも特徴である。さらに全体として、外国人による訛りが精度に影響を与えづらくなっていることも報告されている。著者らは「AIアルゴリズムの改善は遠隔医療やデジタルヘルスケアサービスへの重要な影響を与える」として技術向上を歓迎する姿勢をみせる。

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The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て、SBI大学院大学客員准教授、東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。