ミシガンメディスン – 3MのAIソリューションを導入

ミシガン大学傘下の医療機関であるミシガンメディスンはこのほど、3M Health Information Systemsとの提携により、同社の強力なAIソリューションを全面導入することを明らかにした。これにより、3MのAIソリューションは関連する3つの病院と125の外来診療所に実装されることとなる。

3Mの10日付プレスリリースによると、今回導入されるものには音声認識システム、臨床文書の作成支援システム、バーチャルアシスタントなどが含まれるという。ミシガンメディスンのJeff Terrell氏は「ミシガンメディスンには、先端研究と高度治療の長い歴史がある。この使命をさらに推進するため、3Mテクノロジーにより、電子カルテ作業の合理化を通して文書作成の負担を軽減し、臨床医が患者ケアに集中できるようにしたい」と話す。

ミシガン大学、特に旗艦校となるアナーバー校はバブリックアイビーに数えられる名門で、米国で最も歴史ある公立大学である。医学領域では1955年のポリオワクチン開発など、長く医学および公衆衛生の向上に多大な貢献を重ねてきた。今回の取り組みは、高機能医療機関におけるAIスイート導入のモデルケースとして捉えられ、その動向は大きな注目を集めている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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