AIリテラシーが医療者に欠如?

学生数で米国最大級となるジョージア医科大学での調査において、学生の3分の2、教員の半数が「医療AIに精通していない」ことが明らかとなった。また、学生の72%および教員の59%が学術機関による体系的学習ではなく、メディアからAI関連知識の多くを得ているという。

Journal of Medical Education and Curricular Developmentからこのほど公開されたこの研究論文は、ジョージア医科大学の学生121名と臨床教員52名に対して行った「AIに関する質問調査」の結果をまとめたもの。学生はケアの提供を前提としたAIに関心を持つ一方、教員は教育を主題としたAIに関心を持っていた。また、学生・教員のいずれもがAIトピックに強い関心を持っており、同時に「医療におけるAI」について肯定的な態度を有する傾向も明らかにされた。

著者らは「調査対象者が持つ医療AIに対する前向きな認識」を評価しつつ、AI関連知識を医学カリキュラムに統合することを目指したタスクフォースの設定と、AI教育の効果を最大化するための妥当なエビデンス構築に向けた多施設研究の必要性を強調している。

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The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て、SBI大学院大学客員准教授、東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。