Verizonは米国の最大手電気通信事業者として知られる。同社は昨年、法人向けビデオ会議サービスを展開するBlue Jeans Network社を買収しており、これを礎として、コロナ禍において遠隔医療サービス(BlueJeans Telehealth)へとその事業範囲を拡大した。Verizonはこのほど、同社の遠隔医療ソリューションにApple Healthアプリを統合し、新たな機能を付加したことを明らかにした。
Verizonが11日公表したところによると、Apple Healthアプリとの統合によりプラットフォームの利用者は、心拍数や心電図、睡眠、歩数、転倒など特定の健康データを医療者側とスムーズに共有することができるようになる。日常データは特定の疾患管理において臨床的価値が高く、通常の対面診療・臨床フローと比しても、同プラットフォーム利用が医療の質的向上に資する可能性もある。
McKinsey & Companyによると、2021年7月時点において、米国での「遠隔医療利用率」はパンデミック前の38倍レベルで推移しているという。消費者の40~60%が一連のバーチャルケアソリューションに関心を示すなど、新型コロナウイルスの感染拡大がもたらしたヘルスケアセクターへのインパクトは、医療の在り方自体を大きく様変わりさせている。
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