医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例医療系AIスタートアップ・ベンチャー企業の動向HealthRhythms社 - AI活用の予測型メンタルヘルスプラットフォーム

HealthRhythms社 – AI活用の予測型メンタルヘルスプラットフォーム

身体的に複雑な病状を有する患者においては、メンタルヘルスの不調を同時に抱えていることも少なくない。患者の日常行動を分析することで、健康に影響を与えている要素を包括的に捉える「Behavioral Health(行動健康学)」という概念が、メンタルヘルス領域から派生して近年関心を集めている。米HealthRhythms社はAIベースのスマートフォンアプリで、加速度計などのセンサーからユーザーの行動を測定し、メンタルヘルスの状態を予測・評価するサービスを提供している。

HealthRhythmsのプレスリリースでは、同社のデジタルプラットフォームの利用患者を拡大するため、コロラド州を拠点として約230万人に医療サービスを提供する「UCHealth」との提携を発表している。UCHealth内で同意を得た患者全てのスマートフォンにHealthRhythms のアプリを導入することを目標としており、メンタルヘルスを継続的にモニタリングしていく。HealthRhythms独自の予測モデルは、behavioral healthに関する問題を早期に発見し、介入すべき患者をトリアージして治療に結びつける。

HealthRhythmsが取り組むのは、メンタルヘルスで課題となってきた「アクセス」と「質」の改善である。同社はうつ病管理の改善などで効果の実証を進めており、デジタル治療手法におけるゲームチェンジャーとなり得る。HealthRhythmsは1100万ドルに及ぶシードラウンドとしての資金調達完了を発表しており、医療プロバイダーとの提携によってさらなるサービスの拡大を進めている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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