医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例医療系AIスタートアップ・ベンチャー企業の動向iSono Health社「ATUSA」- 全自動ウェアラブル3D乳房超音波システム

iSono Health社「ATUSA」- 全自動ウェアラブル3D乳房超音波システム

乳がんに対する超音波検査は、マンモグラフィによるスクリーニングおよび診断を補完する役割を果たしている。ベッドサイドに携帯できる超音波検査装置は、特に医療資源の限られた国・地域にとっては、費用対効果の高く価値あるポイントオブケア診断ツールとなり得る。米iSono Health社は、「乳がんの早期診断によって女性の命を救う」というビジョンを掲げ、ウェアラブルで全自動の3D乳房超音波診断装置「ATUSA」を開発している。

iSono Healthは、ATUSAが米食品医薬品局(FDA)の臨床使用認可510(k)を取得したことを発表している。ATUSAシステムは胸部に装着したウェアラブル超音波デバイスによって、乳房全体を2分で自動スキャンして3D画像を生成することができる。検査者が「測定に際する専門知識を要さない」ことも大きな特徴となる。また、同製品は診断支援のためのAIツールを統合しており、乳房内の病変の特定と分類を行う深層学習モデルの臨床的有効性をさらに検証するため、現在前向き研究を進めているという。

iSono Health社は、乳がん検診で高濃度乳房(デンスブレスト)による検査不適合の経験を共有する2人の女性エンジニアによって設立された。同社CEOのMaryam Ziaei博士は「世界中の臨床医と女性は、熟練したオペレーターを必要としない高品質の乳房イメージングを必要としている。ATUSAシステムはこのニーズに応えられる製品だ」とコメントしている。

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1. 岡本 将輝
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員准教授など。専門はメディカルデータサイエンス。

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防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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