KLAS Researchによる新しいレポートでは、ヘルスケアプロバイダーが医療データアーカイブソリューションやベンダーを乗り換える理由を明らかにしている。本レポートは、KLASが2020年から2021年にかけ、23の大規模ヘルスケアプロバイダーを対象として調査した結果をまとめたもの。
KLASによると、Triyamは調査対象中で最も多く選ばれたベンダーで、顧客の選択理由としては、価格と販売プロセスの適切性が挙がり、特に価格体系の分かりやすさと柔軟性が評価された。また、2番目にランクしたHarmony Health ITは、顧客が同社の営業担当者を高く評価しており、他のベンダーよりも専門性が高く、フォローアップが充実しているとする。一方、MediQuantとELLKAYは、サンプルベンダーの中で最も頻繁に乗り換えを求められており、この理由の上位として、スケジュールの遅れやデータの欠落、EMR統合の欠如が挙がる。また、MediQuantの顧客は、価格設定と、製品を導入して完全に使いこなせるまでにかかる時間が、リプレースを希望する主な理由とする。
全体として、データアーカイブソリューションの導入決定には、取り扱いデータ、導入の迅速性、扱いやすさ、EMR統合の可否、システム規模、価格、販売経験、機能が着目されていた。興味深いのは、営業担当者の専門性や柔軟性、積極性などへの言及が多くみられ、システムそのものへの評価とともに、担当者への評価が乗り換えを左右する重要な因子となっていることも明らかとなっている。
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