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医療機関の3分の2が「ランサムウェアによる攻撃」を経験

英米に本拠を置く統合セキュリティベンダーのSOPHOSはこのほど、ヘルスケア領域におけるランサムウェア攻撃の状況をまとめた報告書「The State of Ransomware in Healthcare 2022」を公開した。

同報告書は、2022年初頭に5,000名以上のIT専門家へのアンケート調査の結果に基づくもの。特徴的な結果としては、「医療機関の3分の2が2021年中にランサムウェア攻撃を経験していること」で、これは2020年のほぼ2倍に急増していることを示す。背景には、サイバー攻撃のアプローチが多様化、洗練されていることがある。特に同報告書では、「ランサムウェア・アズ・ア・サービス(ransomware-as-a-service)モデルの成功が拡大しており、攻撃の準備・展開に必要なスキルレベルが下がり、ランサムウェアの範囲を大幅に広げている」ことを指摘している。

一方、ヘルスケア業界における暗号化率が世界平均を上回るなど、希望の兆しもある。伝統的にサイバー攻撃の総量が他業界を大きく引き離すヘルスケア領域は、今後もサイバーセキュリティへの備えと、対応能力強化に向けた投資が必要とされている。

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The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. 岡本 将輝
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員准教授など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. 杉野 智啓
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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