世界最大規模の医療情報交換システム

ニュージーランドのオークランドを拠点とし、世界有数の医療IT企業であるOrion Healthはこのほど、サウジアラビア向けに「世界最大規模の医療情報交換(HIE)システム」を構築することに合意した。HIEは、病院システムや地域コミュニティなど、異なる組織間での「患者医療情報を電子的に共有」するもの。

Orion Healthが公表したところによると、このHIEでは5,000を超える公的および民間医療機関からデータフィードを取得し、患者個々人の単一かつ包括的なビューを作成する。開設当初は3200万人をカバーし、順次その範囲を広げることで、5000万人以上への対象拡大を予定している。Orion HealthのCEOであるIan McCrae氏は「世界的に見ても、薬歴や検査結果、診断名、病歴などに関する詳細な情報を得ないまま、診療活動をせざるを得ない臨床医があまりにも多い。これは究極的には患者の健康を害し、場合によっては深刻な結果を招くこともあるものだ」とし、HIEの重要性を強調する。

サウジアラビアは情報技術による医療革新に強い意欲を持っており、今回のHIEシステム構築に併せ、AIを利用した大規模な疾病発生の予測、慢性疾患の自律分析を通して、効果的な管理を実現する「医療データのエコシステム」を構築することも主題の1つとしている。

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1. 岡本 将輝
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員准教授など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. 杉野 智啓
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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