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アルバータ大学 – AI研究のための「健康情報解析プラットフォーム」

カナダ・アルバータ州エドモントンに所在するアルバータ大学はこのほど、ヘルスデータの管理・分析を行う新しいプラットフォームを立ち上げた。ビッグデータ・プレシジョンヘルス・機械学習などを主要なキーワードとして、関連研究推進のための強力なツールとなることが期待されている。

アルバータ大学が明らかにしたところによると、DARC(Data Analytics Research Core)と呼ばれるこの新しいプラットフォームは、ヘルスデータのプライバシー規制や医療システムにおける州の情報共有基準に準拠した、安全環境での高性能コンピューティングと機密データ保存を実現しているという。また、DARCは統計・データ可視化・予測モデリング・機械学習のためのスケーラブルなシステムであるSAS Viyaも備えている。この統合プラットフォームにより研究者は、ビッグデータ分析やAI開発に基づくe-ヘルスイノベーションを加速させることができる。

プロジェクトを率いるLawrence Richer研究担当副学部長は「ヘルスデータ研究のコンピューティングに関する重要な要件が一貫して満たされており、データ共有を促進する環境によって実際に多くのデータが共有できるようになるだろう」と述べる。直近では、アルバータ州保健局がテラバイト級の画像診断データをDARC環境に転送し、プライバシーを保護しながら研究向けの演算処理を実現するなど、その価値を発揮し始めている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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