米Caption Health社は、非専門家でも利用可能なAIガイド超音波診断ツールを開発している(過去記事参照)。医療の行き届きにくい人々にもアクセス可能な、手頃な価格の超音波検査を提供するため、同社は自宅環境で行う心臓超音波検査サービス「Caption Care」の全米展開を公表した。
Caption Healthによると、Caption Careは、米国最大級の在宅医療サービスを展開するPortamedic社との提携により、広範な地域にへのプローチを可能にしたという。Portamedicは全米50州に100以上の事業所と4,000人以上の専門家をネットワークし、年間数10万世帯の患者をサービス対象としている。既存の研究では、新規に心不全と診断される患者の46%が、その6ヶ月前の段階で潜在的な症状を認めていると指摘しており、AIガイド心臓超音波検査を日常診療に導入することで、心血管疾患においてさらなる早期診断・早期介入が期待される。
PortamedicのCOOであるJim Fritz氏は「医療が病院から家庭へ移行しつつある中、Caption Healthとともに、快適で便利な自宅環境での超音波診断を人々に届け、市場をリードしていく」と語っている。Caption Healthは昨年、TIMEの「100 Best Inventions」や、Fast Companyの「Next Big Things in Tech for health」にも選出されるなど、AI超音波領域で最も大きな注目を集める医療AIスタートアップとなっている。
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