インド・テランガーナ州の州都ハイデラバードにある病院グループ、Yashoda Hospitalsがメタバースに参入することを明らかにした。同病院グループは、メタバースプラットフォームのDecentralandにスペースを購入し、本格参入する。これにより、3次元仮想世界で医療を展開するインド初の医療グループとなる。
公表では、Decentralandへの参加は、同グループが分散型テクノロジーを受け入れるための第一歩であるとした上で、院長のAbhinav Gorukanti氏は「ブロックチェーンやWeb 3.0などの中核技術によって、中央集権型から分散型のエコシステムに移行する未来が訪れると信じている」と述べ、メタバース参入の意図を明らかにした。また、同グループは、メタバース上での医療サービス提供に加え、新たなプラットフォームにおける雇用創出にも強い意欲を見せている。
日本国内では2022年4月、順天堂大学がIBMと共同し、メタバースを用いた医療サービスシステム構築に向けた共同研究を開始したことを明らかにしている。また、デジタルヘルスケア事業を手掛けるcomatsunaは、メンタル支援のための相談会・座談会・自助グループなどを提供する「メタバースクリニック」を展開している。国内外で進む「メタバースの医療利用」への期待は高まっている。
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