Sklip – 皮膚がんをスマートフォンカメラで在宅トリアージ

皮膚がんは米国で5人に1人が生涯の内に発症し、早期発見による予後改善が課題となっている。実際、皮膚がんの一種であるメラノーマは、浸潤前の発見により「5年生存率が24%から99%まで向上すること」が期待される。米Sklip社は、スマートフォンカメラで皮膚がんの在宅トリアージを行うAIシステム開発を進める。

Sklip社はこのほど、同社の皮膚がんトリアージシステムが、その臨床試験について治験審査委員会(IRB)の承認を受けたことを発表している。同システムは、スマートフォンの背面カメラに装着するアタッチメント式皮膚鏡によって、ユーザー自身がほくろ病変の高精細画像を撮影することで、皮膚がんの初期兆候を95%以上の精度で特定する性能を持つという。また、在宅でのシステム使用は、皮膚科医を受診するまでの待機期間を平均6ヶ月間から10日間まで大幅に短縮する可能性を持つとする。

Sklip社は、米国で皮膚科医として開業しているAlexander Witkowski氏とJoanna Ludzik氏の夫妻によって設立され、米国の皮膚疾患診療に向けた革新的な技術とツールの導入を目指す。今回のIRB承認は、米国食品医薬品局(FDA)の承認審査に向けたステップの1つとなる。

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The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. 岡本 将輝
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員准教授など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. 杉野 智啓
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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