ノバルティス財団、Microsoft、ニューヨーク大学は19日、「AI4HealthyCities Health Equity Network」と呼ばれる新しい共同プロジェクトの立ち上げを明らかにした。これは、AIとデータ分析を活用し、「心血管疾患に関する健康の不平等是正」を目的とした取り組みで、プロジェクトの最初の対象地域には米ニューヨークを挙げている。
ノバルティス財団の公表によると、本プロジェクトでは、郵便番号で区分けしたエリアごとにでさえ「住民の心臓に関する健康状態に劇的な差がある現実」に挑戦する、としている。現在ニューヨークのみを取り上げる一方で、近日中に追加都市を明らかにするという。各都市単位のプログラムでは、構造的な人種差別や住宅、緑地、公害、教育、食品アクセス、運動など、心臓の健康に影響を与え得る種々の要因を多面的に検証するとのこと。
ノバルティス財団の代表であるAnn Aerts氏は、「世界レベルであれ地域レベルであれ、健康の不平等は社会経済的地位と資源へのアクセスによって形成される。ニューヨークや他の都市において、データとAI主導による洞察が、心臓の健康介入について重要な情報を提供すると信じている」と話す。
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