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米医療システムにおけるクラウドプラットフォーム移行

米インディアナ州ゲイリーとメリルビルに急性期病院を複数展開する非営利医療システムであるメソジスト病院は、ビジネスクラウドソフトウェアで知られるInforと連携し、大規模なクラウドケアプラットフォームの構築を目指すことを明らかにした

メソジストは、サプライチェーンや人事、財務などの主要なビジネスプロセスを自動化し、より近代的なクラウドアーキテクチャソリューションに移行することで、医療システム全体の標準化と最適化を行う。これにより、医療サービスを提供する地域社会に最良のケアを提供すると共に、戦略的なビジネスゴールの達成を狙う。60に及ぶ診療科における400人以上の医師、および2,500人以上の医療スタッフは、人的資本管理のための主要アプリケーションにより、複雑なプロセスやワークフロー、システムを排除し、合理的なプロセスに沿った日常診療を獲得することになるという。

メソジストのCEOであるMatthew Doyle氏は「我々の組織は、インディアナ州北西部におけるヘルスケアリーダーであり、チームとコミュニティに可能な限り最高のシステムとソリューションを提供する必要がある。このためには、常に内部プロセスを評価する責任が生じている」とした上で、Inforのビジネス理解とクラウド技術を高く評価し、サイロ化したシステムやアプリケーション群を「シームレスに統合するためのパートナー」として欠かせない点を強調する。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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