Google Healthは、乳がん検診の精度改善とアクセス向上を見据えたAI開発を続ける。このほど、同社が明らかにしたところによると、がん検出と治療ソリューションを提供する医療テック企業のiCADに対し、GoogleのマンモグラフィAIモデルのライセンス供与を行うという。
検診は乳がん治療成績の向上に不可欠であるが、世界的に専門医が不足しているため、検診システムに大きな負担がかかっており、タイムリーなスクリーニングと治療機会提供の障壁となっている。iCADが保有する乳房画像診断ツールのポートフォリオ、およびGoogle HealthのマンモグラフィAI技術により、「放射線科医はさらに患者に集中できるようになる」とする。iCADはマンモグラフィAIの獲得とともに、Google Cloudの安全でスケーラブルなインフラを利用することで、クラウドホスティングによるソリューションを新しい地域へ迅速に拡大する能力を得ることとなる。
この商業的パートナーシップは、Googleにとっても「検証期間を経た後の臨床実装フェーズへの移行」を意味しており、Googleによる医療進出は今後さらに本格化することが見込まれている。
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