Google – Medical Imaging Suiteを発表

Google Cloudは4日、医療画像データへのアクセスと相互運用性を向上させる新たなソリューション、Medical Imaging Suiteを発表した。

医療画像は疾患診断に使用される重要なツールであり、毎年世界中で何十億枚に及ぶ医療画像がスキャンされる。画像データは全ヘルスケアデータの9割を占めるとされるが、これまで複雑な画像処理の多くのプロセスを人手に依存してきた。一方、画像種と総ボリュームは増え続けており、臨床医や読影医、その他の医療従事者における作業負担の急激な増加が問題視されてきた。今回新たに提供が開始されるMedical Imaging Suiteは、AIモデルの開発で組織が直面する共通のペインポイントに対応しており、データの相互運用性を高度に実現しようとするもの。コンポーネントの詳細はこちらから確認できる。

Google Cloudは、画像診断のためのAI開発を可能にし、画像の迅速かつ正確な診断、医療従事者の生産性向上、患者のケアアクセスとアウトカムの改善をサポートするなど、ヘルスケア領域における取り組みを加速させている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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