英オックスフォードに本拠を置くUltromics社は6日、「収縮機能が保たれた心不全」であるHFpEFの診断に寄与する心エコー検査用AIソリューションで、米食品医薬品局(FDA)の認可を取得したことを明らかにした。
UltromicsのEchoGo Heart Failureは、FDAの「ブレイクスルーデバイス」に指定され、優先的な評価が進められてきた。同デバイスはAIにより、心エコー画像からHFpEFを正確に自動検出することができるもの。HFpEFは、全世界の心不全患者6400万人の半数を占めており、駆出率低下型の心不全であるHFrEFを抜いて、致死性疾患の中で最も一般的な病型になっている。一方、この検出は非常に困難であることが知られ、「最大75%の症例で見落とされている可能性がある現状を大きく改善させる」ことを強調している。
Ultromicsはオックスフォード大学のスピンアウト企業であり、超音波AIプラットフォームであるEchoGoを通した「心臓評価の変革」に取り組む。基礎技術はMayo ClinicおよびNHS Englandの協力によって構築され、これまでに5000万ドルを超える資金を調達するとともに、4つのFDA認可を取得している。
関連記事: