市場調査・ビジネス分析を手掛けるCB Insightsは7日、「The Digital Health 150」として、世界で最も有望なデジタルヘルススタートアップ150選の2022年版を公開した。企業情報やビジネスモデル、市場動向、調達状況などを基準として選出している。なお、掲載150社が2017年以降に調達した資金総額は、56億ドル(7655億円)に及ぶ。
今回のリストの特徴の1つとして、「リピート受賞が少ないこと」がある。本年受賞の9割は昨年の受賞リストに含まれていない。これは2021年にM&AやIPOが盛んに行われ、デジタルヘルス分野で記録的なイグジットがあったことに一部起因している。また、「グローバル企業が増えたこと」もある。2022受賞者は、5大陸・18カ国にまたがる。4分の1が米国以外の国に本社を置いており、これはリスト作成以来最多という。なお、評価額10億ドル以上のいわゆる「ユニコーン」は5社のみで、リスト全体の3%に留まる。昨年のリストには17社が含まれており、セクターを問わずユニコーンの出現が減少した2022年の傾向を反映している。
診断やスクリーニングにフォーカスした企業が選出数として最多となっており、モバイル皮膚病変分析プロバイダーのSkin Analytics、音声バイオマーカー企業のEllipsis HealthとKintsugi、脳震盪モニタリングソリューションのPrevent Biometricsなどが、当該部門の注目すべき受賞者となっている。
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