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CB Insights – 世界で最も有望なデジタルヘルススタートアップ150選

市場調査・ビジネス分析を手掛けるCB Insightsは7日、「The Digital Health 150」として、世界で最も有望なデジタルヘルススタートアップ150選の2022年版を公開した。企業情報やビジネスモデル、市場動向、調達状況などを基準として選出している。なお、掲載150社が2017年以降に調達した資金総額は、56億ドル(7655億円)に及ぶ。

今回のリストの特徴の1つとして、「リピート受賞が少ないこと」がある。本年受賞の9割は昨年の受賞リストに含まれていない。これは2021年にM&AやIPOが盛んに行われ、デジタルヘルス分野で記録的なイグジットがあったことに一部起因している。また、「グローバル企業が増えたこと」もある。2022受賞者は、5大陸・18カ国にまたがる。4分の1が米国以外の国に本社を置いており、これはリスト作成以来最多という。なお、評価額10億ドル以上のいわゆる「ユニコーン」は5社のみで、リスト全体の3%に留まる。昨年のリストには17社が含まれており、セクターを問わずユニコーンの出現が減少した2022年の傾向を反映している。

診断やスクリーニングにフォーカスした企業が選出数として最多となっており、モバイル皮膚病変分析プロバイダーのSkin Analytics、音声バイオマーカー企業のEllipsis HealthKintsugi、脳震盪モニタリングソリューションのPrevent Biometricsなどが、当該部門の注目すべき受賞者となっている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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