ニューロイメージングAI「Jazz」がCEマークを取得

スイス最大都市のチューリッヒに本拠を置くAI Medical社はこのほど、同社のニューロイメージングAIソフトウェアである「Jazz」がCEマークを取得したことを明らかにした。CEマーキングは、EU圏内で販売される全ての医療機器に義務付けられており、品質と安全性のシンボルとして地域全体で認知されている。この指定により、JazzはEU全域における商品化および販売が可能となる。

Jazzは頭部MRIなどに対して、病変のアノテーションや解剖学的病変位置の検出、病変体積の測定など、実務上の面倒な作業を自動化することにより、放射線科医が高品質のレポートを作成することを支援するもの。特に、多発性硬化症や脳転移など、MRIに基づく慢性疾患の複雑な経過観察評価に有効としている。

CEOのChristian Federau氏は、「JazzのCEマーク取得は、当社チームの努力と献身、そして品質の証であり、大変嬉しく思っている」と述べており、AIによって「医療業界にポジティブな影響を与え、患者転帰の改善に貢献すること」を目指す。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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