スイス最大都市のチューリッヒに本拠を置くAI Medical社はこのほど、同社のニューロイメージングAIソフトウェアである「Jazz」がCEマークを取得したことを明らかにした。CEマーキングは、EU圏内で販売される全ての医療機器に義務付けられており、品質と安全性のシンボルとして地域全体で認知されている。この指定により、JazzはEU全域における商品化および販売が可能となる。
Jazzは頭部MRIなどに対して、病変のアノテーションや解剖学的病変位置の検出、病変体積の測定など、実務上の面倒な作業を自動化することにより、放射線科医が高品質のレポートを作成することを支援するもの。特に、多発性硬化症や脳転移など、MRIに基づく慢性疾患の複雑な経過観察評価に有効としている。
CEOのChristian Federau氏は、「JazzのCEマーク取得は、当社チームの努力と献身、そして品質の証であり、大変嬉しく思っている」と述べており、AIによって「医療業界にポジティブな影響を与え、患者転帰の改善に貢献すること」を目指す。
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