Ambience Healthcare – AI医療書記ツールを発売

新型コロナウイルス感染症の拡大を背景とした燃え尽き症候群の深刻化を受け、医療者支援のAI活用事例が急増している。米カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置くAmbience Healthcare社は、完全自動化のAI医療書記ツール「AutoScribe」の提供開始を23日明らかにした

AutoScribeは北米の医療機関で臨床検証が進められ、医療従事者による診療録作成について大幅な時間短縮効果が示されてきた。平均で実に76%もの時間削減を実現する本ツールは、電子カルテシステムに組み込まれ、リアルタイムで動作することにより医療者のワークフローを乱さないことが特徴となる。患者との会話を「ニュアンスレベル」で把握し、高品質な文書を生成することで、医師は患者ケアに集中することが可能になるとしている。

AutoScribeは、行動医学や精神医学、老年プライマリケアといった、メモが長く、会話が複雑で、適格な医療従事者が制度的に不足しているために患者へのアクセスが困難な医療専門分野でも機能する。これまでに総額3000万ドルを調達したAmbienceは、同製品の市場展開によってさらなる成長を見込んでいる。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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