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「AIによって設計したCOVID-19治療薬」が臨床試験へ

香港発の医療AIスタートアップであるInsilico Medicineはこのほど、同社の生成化学AIプラットフォームであるChemistry42で設計した化合物「ISM3312」について、中国規制当局にあたるNMPAによる臨床試験実施届け(IND)の承認を得たことを明らかにした。AIによって設計された新薬が治験に進むのは初めてとみられる。

ISM3312は高選択的3CLpro阻害剤で、幅広い抗コロナウイルス活性、優れた単剤経口バイオアベイラビリティ、薬剤耐性変異への対応可能性をもたらす新規分子構造を持つことを特徴とする。ISM3312の臨床試験では、ヒトでの忍容性、安全性、PKプロファイル、およびCOVID-19患者の異なるサブグループにおける有効性と安全性を検討する予定となっている。

Insilico MedicineでCEOを務めるFeng Ren氏は「ISM3312は、既存の3CLpro阻害剤とは大きく異なり、明確な優位性を持っている。我々は、COVID-19治療薬の迅速な開発方針を通じて臨床試験を加速させ、世界中の患者に利益をもたらすことを約束する」と述べた。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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