Iodine SoftwareがOpenAIとのパートナーシップを拡大

臨床ドキュメンテーション改善ツールの開発者であるIodine Softwareはこのほど、協力関係の拡大を通じて、大規模言語モデル(LLM)であるGPT-4を含むOpenAIの人工知能技術へのアクセスを獲得することを明らかにした。

発表によると、同社製品である「AwareCDI」にOpenAIのLLMを統合し、予測精度を向上させるとともに、クエリプロセスを合理化し、ドキュメンテーションの正確性を確保することで、収益サイクルの漏れを食い止める臨床自動化ツールを開発する予定としている。コーディング効率と予測分析、および精度を向上させることで、医師は患者により集中できるようになり、病院や医療システムは提供するケアからより多くの収益を確保できるようになるという。

Iodineのデータセットには現在、米国の全入院患者データの27%以上が含まれており、OpenAIの技術統合によって、AwareCDIが「病院の機能をサポートする方法を変革する前例のない機会」を提供すると同社は考えている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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