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GPT-4は医療ソフトスキルで医師を上回る?

Scientific Reportsに掲載された最近の研究により、米マウントサイナイ医科大学などの研究者らは、米国医師免許試験(USMLE)のソフトスキルにおけるGenerative Pre-trained Transformer-4(GPT-4)とChatGPTの性能を評価した。

USMLEでは、医学知識だけではなく、複雑なシナリオをナビゲートする能力、患者の安全性への配慮、迅速で倫理的かつ法的に妥当な判断力が測定される。本研究では、人間的判断力、共感力、その他のソフトスキルに関するUSMLEの問題において、GPT-4とChatGPTのパフォーマンスを評価した。USMLEの要件を満たすようにデザインされた80問を使用している。問題の出典は、USMLEの公式サイトで公開されているステップ1、ステップ2、CK、ステップ3のサンプル問題となる。結果、両モデルとも正解率は十分に高く、特にGPT-4の性能はChatGPTよりも優れており、ChatGPTの正解率62.5%に対し、GPT-4は90%に達していた。

研究者らは「GPT-4は、プロフェッショナリズム、倫理的判断、共感を必要とする質問に効果的に取り組むことができる」としている。本研究において、ChatGPTが最初の回答を修正する傾向があることは興味深く、ChatGPTはGPT-4に比べ、柔軟性と適応性を重視し、多様な相互作用を好むように設計されていることを示唆する可能性がある。

参照論文:

Comparing ChatGPT and GPT-4 performance in USMLE soft skill assessments

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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